10代のお子さんがいる方。
特に高校1年生のお嬢さんをお持ちの方へ。
子宮頸がんなどいくつかのがんの原因となっているウイルスの感染を予防するワクチン(HPVワクチン)があります。
小学6年生から高校1年生までの女の子は、公費で接種できる定期接種の対象になっています。でも残念ながら、市町村からお知らせは届きません。
HPVワクチンは間隔をあけて3回接種が基本で、3回全て公費で打つには高校1年生の9月から打ち始める必要があります。
男性や対象年齢を過ぎた女性がワクチン接種を希望する場合は、全額(5万円ほど?)が自己負担になってしまいます。
世界の多くの国で男性を含めて国の負担でワクチン接種を行っていて対象者の7、8割が接種済みです。一方、日本では制度があるのに対象者には知らせず、その結果、接種率は1%以下になってしまいました。

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私自身も最近まで正しい知識をもっていなかったのですが、複数の医師から直接説明を受け、現在高2になる娘と相談して、昨年、公費で打てるうちに3回接種を済ませました。
HPVワクチンについてはマスコミがセンセーショナルな報道でリスクを煽ったあと、安全性が実証されたことをほとんど伝えなかったため、「よく分からないけど何だか怖い」と感じている人も多いと思います。
ワクチンは強制ではありません。
自分で調べてやっぱり不安と思ったら、打たないという選択肢もあります。
でも正しい情報も、無料で受ける制度があることも知らされないまま、将来子宮頸がんにり患していたら。
それが妊婦健診で分かり、子宮を摘出しなくてはならなかったら。
あるいは幼い子どもを残して命を落とすことになったら。
制度があるのに知らせない。
議員という立場として、行政のこんな無責任な態度は許せません。今後、市町村ががんで命を落とした女性の遺族から訴えられることも出てくるだろうと思っています。
まずは知ってください。
産婦人科医、小児科医、公衆衛生の専門医など、医療の第一線で働く医師らが、現状を何とか変えたいと立ち上げたサイトです。↓ みんパピ!ーみんなで知ろうHPVプロジェクト https://minpapi.jp/