「高齢者が老後になっても将来の医療や介護に不安をもっている。だから若い時に蓄えたものを使えない。
この不安を解消し高齢者がちょっとずつ使うことで、消費が伸びる。社会にとっても必要なこと。」
「子どもを希望する人が、子どもを持てるよう子育てにかかる不安を解消する。
教育にお金がかかりすぎる。私が学生のときは、お金がなくてもがんばって国立大学に行けば何とかなった。今は国立大学も私立と変わらないくらい学費が上がった。
400万、500万の奨学金を抱えて社会に出ていく人もいる。これを解消しなければならない。」
「平成の30年間で、貧困が増えた。安倍総理は失業率が下がった、求人倍率が上がったというが、増えているのは非正規の人。正規の人は増えていない。
貧困では結婚しようとも思えない。希望すれば、結婚できる、子供を持てる、そんな当たり前のまっとうな社会を取り戻そう。
今の日本は消費不況。不況が貧困を生んだのではなく、貧困が不況を生んでいる。
今の年収100万が年収200万、300万になれば、増えた分は消費に回る。
保育士や介護にかかる人件費は政治が決められる。必要なところにお金を回せば、それが消費に回り、国全体のためになる。」
「同じものを大量に作る分野では、日本は世界に太刀打ちできない。幸い日本には過去の蓄積である資本や技術力がある。新しい分野のもの、個性のあるものを作っていかなければならない。
だから多様性が重要。同調圧力で、個性のある人、変わった人を排除する社会では、新しいものは生まれない。」
「個人的な思いもあるが、夏の参議院選挙でそろそろ選択的夫婦別姓に決着をつけたい。
仕事を続けるうえで、なじんだ名前を変えるのは圧倒的な不利益がある。通称使用もさまざまな公的な場面で戸籍名が求められる。女性が働くうえで、簡単に取り除ける障害だけでも取り除こう。
選択的夫婦別姓はお金もかからない。今まで通り夫婦で同じ苗字がいいという人は、同じ苗字でいい。例外的に別姓を認めようというだけ。誰も困らない。
女性が輝く社会と言いながら、こんな簡単なこともできないで、何が女性活躍だ。」
5月4日、大宮駅西口での枝野幸男代表の演説。