埼玉県ふじみ野市 民部佳代の市議会blog

ふじみ野市議会議員民部佳代のブログです。 議会のこと、市政運営のことなど、若干固めの話をゆっくり書いています。 日ごろの活動や考え方はtwitter、facebookで公開中。 公式サイトは http://mimbu.com

一般質問

民泊新法への対応など-6月定例会が始まります

6月1日に6月定例会が開会します。

6月は新年度が始まったばかりで、議案も予算などの大きな変更を伴うものはあまりありません。
そこで、今回、私が一般質問で取り組むテーマをご紹介します。


1.民泊新法への対応

住宅などを宿泊用に貸し出す民泊。
今までは特区のみで認められていましたが、今年6月15日には民泊新法が施行。届け出をすれば全ての自治体で民泊の営業が可能になります。
早速、ふじみ野市内にも民泊用のアパートが現れ、近隣の住民からゴミの捨て方や管理が不安だと相談が寄せられました。

昨年9月の議会でも、民泊解禁に向けた対応について質問しました。
その後、どうなったのかを質問します。

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2.同性パートナーへの対応

日本は同姓婚が認められていないため、ゲイやレズビアンなど同性のカップルが生涯のパートナーとして生活するうえで、法律婚の夫婦と比べて様々な不利益があります。
例えば生命保険の受取人になれない、住宅を借りるのが難しい、勤務先で配偶者として認められないため社会保障や手当で差があるなど、いろいろな不利益があるようです。

しかし2015年に渋谷区と世田谷区で同性カップルをパートナーとして認めるパートナーシップ制度ができたことをきっかけに、例えば生命保険の受取人など民間の企業で同性カップルを法律婚の夫婦と同様に扱うところがでてきています。
パートナーシップ制度を作った自治体も増えつつあり、この流れは進んでいくことでしょう。
他の自治体ではパートナーとして認められるのに、ふじみ野市に住んでいると他人扱い。これではあまりに気の毒です。
パートナーシップ制度のふじみ野市での導入の見込みなどを聞いてみたいと思います。



3.クレジットカード公金支払い

電気代や通信料をクレジットカード払いにしている人は多いと思います。でも水道料金は?
実は水道料金のクレジットカード払いができる自治体が増えつつあります。
それ以外にも住民税や固定資産税、国民健康保険なども、手数料がかかるもののクレジットカード払いにできる自治体があります。

ポイントを貯めたいというニーズの他、カードで家計管理をしている、現金を下ろしたり銀行の窓口に行って手続きするのも面倒という人はいるはず。
ふじみ野市で公金のクレジットカード払いを導入する場合、どのような課題があるのか質問します。


なお、民部の一般質問は6月12日(火)、午前11時過ぎあたりから始まる見通しです。
お時間があればぜひ傍聴にお越しください。

経済的理由であきらめないー一般質問から

6月15日。ふじみ野市議会6月定例会は無事閉会しました。
定例会の中で行った私の一般質問の中でいくつか成果があったので、書き残しておきたいと思います。


経済的理由で部活動をあきらめない

所得の低い家庭の子に市が給食費や学用品代などを援助する就学援助制度
ふじみ野市の場合、中学校の部活動の費用までは対象になっていません。

いま日本で問題になっている「子どもの貧困」
食べるものや着るものがないという「絶対的貧困」に対しては、生活保護制度がセイフティーネットとして用意されています。生活保護を受けられるのに何らかの事情で受けていない家庭もありますが、それは制度の問題ではなく運用の問題です。

一方で、一見貧困には見えないのが「相対的貧困」。普通の身なりをして、栄養のバランスはともかく、やせ細るほど食べ物には困っていない子たち。
でも他の子が当たり前にできることができない状態が「相対的貧困」です。

例えば、友達とファーストフード店に入っても一人だけお金がなくて水を飲んでいるとか、みんなLINEで連絡を取り合っているのに自分だけスマホがないので輪にはいれないとか。子どもにしてみれば精神的に辛く、屈辱的な経験です。
親が教育的観点からスマホを持たせない家庭もありますが、お金がなくてスマホを持てないというのはまた別で、子どもは劣等感を抱くでしょう。

こうした経験の積み重ねで「どうせ無理」と将来に希望を持てずに無気力になったり、友達との付き合いに距離をおいて、場合によっては不登校にさえなってしまうのが子どもの貧困の最大の問題です。

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さて、中学校の部活動。
任意とはいえ中学生のほとんど全員が何らかの部活動に所属。一緒に過ごす時間が長く、休日の予定も同じなので、友達付き合いも部活の仲間が中心になります。

でも、経済的理由で部活動をあきらめざるをえないとしたら。
普通の子が当たり前にできることを経験するために、部活動の費用も就学援助の対象にできないかという質問でした。

教育委員会からは、前向きに検討したいという答弁。
そして高畑市長から「子どもの貧困というけれど、子どもに何ら責任はない。実施に向けて検討したい」と、事実上OKの回答をいただきました。

部活動の費用といっても遠征費や消耗品費はともかく、個人が所有するシューズや防具は援助の対象としてどうなのかなど細かい点はこれから検討かと思いますが、実施に向けて期待したいと思います。




子どもの貧困ー一般質問

6月定例会では子どもの貧困に関する質問も行います。

児童扶養手当の毎月払い

児童扶養手当は、ひとり親家庭などのうち生活保護は受けていないけれど所得が低い家庭に支給される手当です。

支給金額は所得や子どもの数によって違いますが、 子ども2人の場合、全額支給で子ども1人で42,290円、2人目は9,990円で月に合計52,280円が支給されます。

ところが実際には毎月支払われるわけではなく、年に3回、1回に4ヶ月分がまとめて振り込まれます。
つまり子ども2人では、 一度に20万円以上が振り込まれる月と全く支給がない月があるわけです。

家計に余裕がないと、給料日前には食費などの生活費を切り詰め、給料が出ると一息つくというのはよくあることです。
児童扶養手当は低所得のひとり親家庭の生活費を補填するものですが、それがまとめて支払われることで家計管理が難しくなり、支給日前に食べるものがないということも起こり得ます。
毎月支給することで、家計が安定する場合もあるはずです。

児童扶養手当は支給方法も含めて国の法律で決まっていますが、明石市では1か月分を無利子の貸付けで支給し、支給月に4か月分の貸し付けをまとめて返済する形で今年度から実施を始めました。

国の決まりだからできないではなく、できる方法がないか検討してほしいと思っています。


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中学生の部活動に対する援助

生活保護は受けていないけれど所得が低く経済的に就学が困難な児童・生徒には、就学援助として給食費や修学旅行代、学用品代などの実費相当分を支給する就学援助制度があります。

ところが援助の対象は自治体によって違い、特にクラブ活動費(部活動費)、生徒会費、PTA会費は国が2010年度から援助の対象とし半額を補助金として負担するようになりましたが、実際には多くの自治体で補助の対象にしていません。

経済的理由でやりたい部活動をあきらめて、あまりお金のかからない部を選択したり、家計に配慮して部活動自体をあきらめる子もいます。

所得の低い子に対して、ふじみ野市で部活動の費用を援助できないか提案したいと思います。


民部の一般質問は6月12日(月)9時半から。
ふじみ野市役所本庁舎4階で傍聴を受け付けています。
お時間ある方は、ぜひ傍聴にお越しください。

住民票など証明書のコンビニ交付ー一般質問

6月定例会で行う一般質問の内容を順次お伝えしています。

住民票などのコンビニ交付

コンビニエンスストアのマルチ端末から、住民票の写しや印鑑登録証明書などを受け取れる自治体が増えています。

市役所の閉庁日でも受け取れるほか、全国どこのコンビニでも発行できるため、仕事を休んで市役所に行かなくても、お昼休みに職場の近くのコンビニで受け取るなんてことが可能になります。

また戸籍謄本や所得証明書などできれば人に見られたくない書類も、コンビニ交付なら人を介さずに受け取ることができます。

ただしこのサービスを利用するには、1)自治体のシステム改修が必要なこと、2)利用者がマイナンバーカードを持っていることが条件になります。

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私は過去に3回、同じテーマで質問しました。

以前は住基カードを使っていましたが、住基カードがマイナンバーカードに切り替わるため今はできないと答弁されました。

その後、マイナンバーカードに切り替わってから質問したときは、マイナンバーカードが普及していないので様子を見ると答弁されました。

これはおかしな話で、そもそもマイナンバーカードが普及しないのは使い道がないから。
マイナンバーカードでコンビニ交付ができるならカードを作ろうと思う人もいるんじゃないでしょうか。私がマイナンバーカードを作ったのも、e-Taxで必要だからという理由ですし。

というわけで、今回で4回目の質問です。
すでに埼玉県では、63市町村のうち20市町でコンビニ交付が可能になりました。
市でいえば、40市のうち19市。ほぼ半数の市で対応しています。

ふじみ野市ではまだ計画にすら乗っていませんが、そろそろ対応すべき時期ではないでしょうか。

私の一般質問は、6月12日(月)9時半から。
お時間のある方は、ぜひ傍聴にお越しください。

20代、30代の末期がん患者の在宅療養支援-一般質問

6月定例会での一般質問のテーマを少しずつ紹介します。

がん患者の在宅療養の支援について

かん患者は闘病中であっても、できるだけ普段の生活が送れることを望みます。
病院の一室で日常と切り離された生活よりも、家族と過ごしたり、家の食事をとるというのは、患者のQOL(quality of life:生活の質)を高めるうえで、とても大切なことです。

しかしいわゆる末期までがんの症状が進んだ場合には、体力の低下によって生活の様々なシーンで支援が必要になります。例えば、通院や入浴の支援、介護ベッドや車いすなど福祉用具の用意、手すりの設置などの住宅改修、訪問看護やヘルパーの派遣も必要です。

それに対し、末期がんの場合は介護保険サービスが使えるので、40歳以上であれば介護保険を活用することになります。一方で、20歳未満の小児がんの場合は、小児慢性
特定疾患として医療費の助成のほか、介護ベッドや車いすなども一定の自己負担で支援を受けることができます。

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ところが20~39歳のがん患者には高額療養費など医療費を軽減する制度はありますが、生活をサポートする支援はありません。例えば大腸がんでストーマ(人工肛門)を付けているとか、骨肉腫で義足をつけていれば、障がい者としての支援が受けられますが、そうでない、末期がん患者は、ただの重病人でしかないのです。


20代、30代といえば、小さな子どもがいるかもしれません。
パートナーは仕事をして経済的に家庭を支えていることも多いでしょう。そうであれば付きっ切りで介護することはできません。
それでも残された命に限りがあるなら、家族とともに住み慣れた家で過ごしたいと思うことでしょう。

この世代の末期がん患者に、独自の支援をしている自治体もあります。
人数的には、決して多くありません。でも本当に困っている人にこそ、手を差し伸べてほしいと思っています。対象者は少ないので、財政的にそれほど無理のある話ではありません。

ふじみ野市でも支援ができないか、聞いてみたいと思います。

私の一般質問は、6月12日(月)、朝9時半から登壇の予定です。
関心のある方は、ぜひ傍聴にお越しください。

Twitter プロフィール
アフラック募集代理店・ファイナンシャルプランナー・ふじみ野市議会議員・小学生の母。最近はfacebook中心。フォローミー。mixiもやっとります

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