4人に1人が「本気で自殺したい」と考えているという日本財団の調査結果が今朝の新聞に掲載されました。 4万人以上を対象とした、初めての大規模調査の結果。 自殺未遂経験者は全国に推計で53万人を超えるという衝撃的な数です。

最も自殺のリスクが高い(自殺未遂を経験)のは20~39歳の若者層、自殺のリスクを高める要因として(1)家族等からの虐待、(2)家族の死亡、(3)職場や学校でのいじめ(パワハラ)などが挙げられています。

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日本は先進7か国の中でも人口当たりの自殺者数が突出して多い国。(注
生死観や宗教観の違いもあるのかもしれませんが、カウンセリングなど心のケアに対する対策が他の国に比べて遅れていることも要因の一つかもしれません。 外国映画などでは悩みがあればすぐにカウンセラーの診察を受けるシーンが見られます。 日本ではうつの疑いなど症状が現れてから専門医を受診する程度で、それ以前に悩みを吐き出す場は家族や友人などを除いてほとんどないように思います。

9月10日はWHO「世界自殺予防デー」。
この日に合わせ、働く人を対象とした電話相談(主催;一般社団法人 日本産業カウンセラー協会)も行われます。 悩みのある人は、気軽に電話をしてみてください。(TEL 0120-583-358)


(注:内閣府 平成27年版自殺対策白書より