埼玉県ふじみ野市 民部佳代の市議会blog

ふじみ野市議会議員民部佳代のブログです。 議会のこと、市政運営のことなど、若干固めの話をゆっくり書いています。 日ごろの活動や考え方はtwitter、facebookで公開中。 公式サイトは http://mimbu.com

医療

がんに負けない社会を

今朝の駅頭活動のあとに立ち寄ったコンビニ。
「民部さんですよね?」と声をかける人が。知っている方のお嬢さん。

開口一番、「私、乳がんやっちゃって。いま抗がん剤をやっていて、5月に手術なんです」

いきなり自分の病気の話をする人は珍しい。
私ががん対策に力をいれていることをご存じなのかもしれません。

ふじみ野市もそうですが、多くの自治体はがん検診を推進していますが、がんになった後のことを何か具体的なことをやっているわけではありません。

確かに病気を治すのは病院でしかできないことですが、治療している間、仕事はどうするのか、お金をどうやりくりするのか、育児や家事はどうなるのか。そもそもどこに相談すればいいのか・・・

がんとともに生きている人が増えた今こそ、行政でやらなければならないこともあると思っています。

コンビニであった彼女に「がんばってください」と言われたけど、「お互いがんばりましょう」と励ましあって別れました。
本当に頑張ってほしいなぁ。

写真は、昨日届いた選挙公報。
くじ運がいいのか、一番目立つ場所に掲載されました。
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がんと就労ーセミナーに参加して

6月27日「事業所における治療と職業生活の両立支援セミナー」に参加してきました。
埼玉産業保健総合支援センター主催で、主にがんと就労がテーマです。

がん経験者の8割は仕事を続けたいと望んでいて、一方でがん患者の3割超が退職しているという事実。

自信もがんを経験した特定社会保険労務士の近藤明美さんから、働き続けるために従業員、事業所それぞれが考えるべきことのアドバイスがありました。

また特別公演として、埼玉医科大学国際医療センター包括的がんセンターの山口茂樹医師から、大腸がんの最新治療と実績についてのお話。

大腸がんは日本人に最も多いがんであること。ステージⅠの5年生存率は90%以上で1か月ほどの休職で職場復帰が可能、ステージ4でも抗がん剤の進化でここ10年ほどの生存率は急速に上がっていて、2週間に1回の通院で、ほかは生活に制限がない(就労が可能)ことなどの解説がありました。

とはいえ、手術の場所によっては排便に障害が残ったり、抗がん剤の副作用には個人差が大きいため、その人にあった配慮が必要というお話でした。
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がんが不治の病ではなくなりがんと分かってからもその後の生活が長く続くこと、そしてがんという病気は誰の身にも起こり得ること、つまり他人事ではないということを意識して働く環境を整えていくことが必要になっています。

■職場でのがん患者への配慮や支援を知りたい事業所の方の相談窓口

■仕事を続けたいがん患者の相談窓口
がん診療連携拠点病院などが社労士による相談会を行っています。

■がん患者の就職支援窓口
長期療養者就職支援事業として、埼玉県内ではハローワーク所沢とハローワーク大宮に就職支援ナビゲーターを配置しています


とはいえ、がん患者の数に対して、窓口の数がまだまだ少ないという印象。自治体の生活相談窓口に問い合わせれば、必要な専門家に取り次いでくれるようにしていきたいと思っています。

今回、セミナーを主催している埼玉産業保健総合支援センターという団体の存在を初めて知ったのですが、厚生労働省所管の独立行政法人で、主に職場の産業保健に関する支援をしているそう。 特に産業医がいない労働者50人未満の小規模事業所などに、労働安全衛生法などのアドバイスを無料で行っているそうなので、従業員の健康を守りたい事業主の方にも活用してほしいと思っています。

志木市民病院の小児救急の休止と今後の対応について

 報道でもご存知の通り来年度から志木市民病院が小児科の入院受け入れをやめ、夏ごろからは午前中の外来のみになることが決まりました。代わりに朝霞地区の小児科の二次救急(入院の必要な救急)は、あらたに和光市の菅野病院で受け入れを行う体制を整えているそうです。

http://www.city.shiki.lg.jp/news/detail.51.36164.html 

  志木市民病院が小児科の入院を休止するに至った経緯は、院長の定年や医師の確保、運営方針をめぐっての対立など色々な事情が漏れ伝わってきますが、根本にあるのは財政の問題でしょう。深夜でも受け入れができるだけの医師を確保するには小児科の診療報酬だけでは足りず、他の診療科から報酬や公立病院の場合は自治体財政からの繰り入れなどでまかなわなければなりません。志木市民病院は100床ある半分近くが小児科のベッドで「儲かる」要素がなく、市からの繰り入れが大きくなったことが休止につながったようです。

 市民病院への財政負担が大きくなったことを受けてふじみ野市を含む近隣自治体では来年度から負担金を支出することで話がまとまっていた矢先だけに、休止は非常に残念です。
 朝霞4市では菅野病院で小児救急を引き受けるということで幕引きとするようですが、私たちふじみ野市を含む2市1町は小児救急の受け入れ病院が管内になく、かなりの数の患者が志木市民病院に駆け込んでいただけに、今後が非常に不安です。
 子どもは、喘息の発作やアレルギーによるアナフィラキシーショック、やけどや異物を飲み込む事故など、命に関わる病気や事故も多く、和光市ではいざというときの搬送先として遠すぎます。

 一方で、夜間や休日の救急病院にかかる患者のうち、多くが軽症患者だといわれています。小児救急を担当する医師は日中の外来診療からそのまま当直で診察。そこに軽症患者が殺到し、休む暇もない。どうしても激務になるので勤務医のなり手が見つからないという 状況のようです。

 他の自治体でも同様に公立病院が小児救急から撤退する計画が相次いでいますが、中には市民、県民が安易なコンビニ受診をやめて小児科を守ろうという動きも現れています。
県立柏原病院の小児科を守る会 西脇小児医療を守る会 など)

 とはいえ、かく言う私も実際に自分の子を数回、志木市民病院の夜間救急を受診させたことがあります。そのうち1回は即入院でしたが、後は解熱剤を処方されてそのまま帰宅。夜の市民病院はいつも混んでいて、日中の小児外来と同じくらい待たされることも珍しくありません。待っているうちに子どもの状態がよくなり、診てもらわなくてもよかったかなと思ったこともありました。私自身が"コンビニ受診"をさせてしてしまったのです。

  言い訳をさせてもらうと、子どもの熱が高いからとすぐに受診したわけではありません。ぐったりして普段と様子が違うので心配になり、初期救急を行う東入間医師会の小児時間外救急を受診。そこで「うちでは診られないから志木市民病院に」と言われ駆け込んだわけです。埼玉県の行う小児救急電話相談に電話して、電話では分からないので志木にといわれたこともあります。医師や相談員といった医療従事者に救急病院に行くようにといわれれば、どんな親でも連れて行くことでしょう。その結果が軽症なのに受診する"コンビニ受診"になってしまったわけです。

 東入間医師会の小児時間外救急は、医師会事務所に併設された診療所で当番医が診察にあたります。病院とは違って検査機器もなく、感染症の検査キットも常備されていないようです。医師がいても、結局そこでできるのは応急措置程度。検査や投薬が必要と思われる患者は「志木市民病院に」となるわけです。同じことを何度も経験するうちに、最初から志木市民病院にかかるようになるのも無理からぬことでしょう。

 それでも最近では平日の夜9時まで、土日や祝日も午後5時まで、年末年始も診察している民間のクリニックが市内にあることが子育てしている親の間で口コミで広がり、かかりつけ医の診察が終わった時間や休診日に急病になったときはこちらの病院で診察を受けるという人が増えています。この病院があることで、志木市民病院のお世話にならずに済んだという人もかなりいるのではないでしょうか。かく言う我が家も、休日のインフルエンザなどで何度かお世話になりました。

 もし近隣でこのような病院が増えれば二次救急を行う小児救急病院の負担はかなり減り、本当に重篤な患者の診察に専念できるのではないでしょうか。 朝から夜間まで診療しなくても、診察時間は午後と夜間とか、平日に2日休診して代わりに土日や祝祭日に診療するような病院がいくつかできるだけでも、救急病院への患者の集中は避けられると思うのです。

 ふじみ野市、富士見市、三芳町では、志木市民病院の小児科を支えるための予算措置を考えていました。でも、市民病院が小児救急をやめるとなれば財政的な支援をする前提の条件も変わってきます。 もし小児科の診療時間や診療日を延長・変更すると人件費などの支出が増えるというのなら、民間の病院であっても自治体が公費である程度支えることも検討してはどうかと思います。
Twitter プロフィール
アフラック募集代理店・ファイナンシャルプランナー・ふじみ野市議会議員・小学生の母。最近はfacebook中心。フォローミー。mixiもやっとります

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