3月11日に起きた震災の影響で、電力供給が需要に追いつかない場合、計画停電を行うという政府発表がありました。

計画停電については当初予定していた区域での実施が見送られたことなどから、正しい情報が得られないという声もあるので、少し要点をまとめてみたいと思います。

枝野官房長官の会見の内容を要約すると、こういうことのようです。

まず計画停電というのは計画区域内で停電する可能性があるということで、必ず停電するというわけではありません。逆に、電気が使えるからといって計画停電が行われていないというわけではありません。

電力需要が供給量を上回った場合、一時的に計画区域内を停電するということで、結果としてみんなが節電し需要が減れば停電の時間や区域を減らすことができるということです。

いま当初予定していた計画停電が実施されず政府の情報が正しくないと思い込んでいる人も多いようですが、これは節電が功を奏し電気を止めずに済んだだけのこと。

一人ひとりの節電の努力もあったけど、最も大きかったのは鉄道が不通になったため企業が操業をとめたり商店が閉店するなど、経済活動が抑えられた結果によることも大きい。だからどうせ停電しないからと個人が電力を今までどおり使い始めたり、通勤時間に通常通り電車を走らせてみんなが出社するようになればまた計画停電のリスクが高まります。

しばらく不便な生活にはなりますが、情報が間違っているなどと批判したり不信感を持つよりも、今後も節電を心がけてほしいと思います。