新型コロナウイルスに対応するため、ふじみ野市でも補正予算が組まれました。

緊急を要するため、専決処分(議会の議決の前に執行)で5月15日付で予算執行するとの報告が議会の代表者にありました。


1.特別出産給付金(新生児一人あたり10万円)

 国の一人10万円の特別定額給付金は、4月27日時点で住民登録している人が対象です。
妊娠中で4月28日以降に出生した赤ちゃんは支給の対象とならないため、市で独自に10万円を給付するとのこと。今年の12月末までに出生した子を対象にしています。

給付金10万円を560人分と給付の事務にかかる費用、合わせて5,633万円の予算が計上されました。

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2.ひとり親家庭に対する緊急支援給付金(児童一人あたり3万円)

 パートなどで働くひとり親は、新型コロナで特に大きな経済的影響を受けていると考えられます。
そこで収入が一定基準以下のひとり親に支給している児童扶養手当に、児童1人あたり3万円(1回限り)を上乗せして支給することになりました。

 国会でも立憲民主党を含む野党が児童扶養手当の増額する法案を衆議院に提出(5月15日)していますが、それより一足早くふじみ野市で行うことになりました。

児童714人分と事務費を合わせ、2,219万円の予算です。

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3.小規模事業者に対する支援金(事業所あたり10万円)

 新型コロナの影響で売上が25%以上減少した市内の小規模事業者が、引き続き事業を継続するため事業継続臨時支援金を1事業所あたり10万円給付します。

市内2000事業所分と事務費で、2,004万円の予算を計上しています。


4.小中学校にタブレット端末を配置

 臨時休校が続く市内の小中学校で、オンラインで教材を出したり動画や双方向で授業を行う取り組みが進められています。家庭によっては児童生徒が利用できる端末が確保できないケースもあるため、市でタブレット端末を購入し児童生徒に貸与します。
自宅にインターネットを利用できる環境がない場合は、学校のパソコンルームを開放するなどして対応する予定です。

 タブレットはもともと国が進めるGIGAスクール構想で、2023年度末までに児童生徒一人1台を配置する計画で、今年度は学校に電源ユニットやネットワーク環境を整備する予算がついていました。
 その計画の前倒しとして、タブレット端末購入を急ぐものです。まずは、1,900台、1億1,514万円が予算計上されました。



これらの財源は当面、市の財政調整基金を取り崩すとのこと。

 予算の概要について報告を聞いただけなので、給付などの要件やスケジュールは今のところ私の方では分かりません。ふじみ野市の公式サイトや、該当者には個別の通知などでお知らせされる情報をチェックしてみてください。