9月1日にふじみ野市議会9月定例会が開会しました。
9月は主に前年度(2016年度)の決算を審査するのが大きな議案になりますが、それ以外の議案について簡単にお知らせします。

1.総合的な最上位計画

行政は長期的な計画をもって運営されますが、その基礎になるのが「最上位計画」です。
だいたい10年くらいの大まかな長期的な計画を作り、それを前期・後期に分け、さらにそれを具体的にした3年分の計画を毎年見直しながら運営します。

今までの計画が今年度で終わるので、来年度から13年間の計画が議案としてあがっています。

中身に触れると長くなるので、また議会の中で明らかになったことを含めてのちほど紹介します。


2.市議会議員選挙、市長選挙の公営に関する条例改正

各種選挙において候補者の経済的な負担が大きくならないよう、供託金を納めればポスター代や選挙カーのレンタル代など、一部の費用を公費で負担してくれる制度があります。

この度、公職選挙法が改正され、地方議員や市長選挙でも選挙期間中に候補者の政策やプロフィールなどを掲載した政策ビラを配布することができるようになりました。

それまではなんと、ビラを配ると費用がかかってお金のある候補者が有利になるという理由で地方選挙でビラを配ること自体が禁止されていたのです。選挙期間中、車載スピーカーで大きな音を出しながらグルグル回るのは、それしか方法がなかったから。

今回の公職選挙法でビラが解禁になったので、その費用を枚数を限定して公費で負担するための条例改正が提案されています。

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3.一般会計補正予算

市の予算で今年度、新たに追加・削減されたものを抜粋して紹介します。

1)武蔵野テニスコート改修、弓道場整備等 △6,191万円

大井総合体育館周辺のスポーツゾーンの整備の予算です。土壌改良や弓道場の防矢ネットを高くするなどの費用が8千万円の増額です。工期も来年度まで伸びるため、今年度の予算としては減額、残りは来年度予算で対応です。


2)住民基本台帳システム改修 535万円

結婚で改姓しても、本人からの届出により住民票やマイナンバーカードに旧姓(行政用語では旧氏)を併記できるようにするための予算。国が方針を決めて、全国一律に運用されます。

これについては言いたいことがたくさんありすぎて、書ききれません。
時間があれば別の記事に書きたいと思いますが、私の目から見れば場当たり的な施策です。国の制度改正で費用も全額国の負担なので予算そのものには反対しませんが、混乱を招くだけで誰のメリットにもなりません。

3)まちづくり推進事業 △400万円

市の土地利用を計画的に進めるために作られる「都市計画マスタープラン」。
今回の定例会で提出された「最上位計画」に合わせて変更するため策定時期を遅らせ、今年度1000万円予算計上していたものを600万円に減額し、来年度以降の予算で対応します。総額で2,090万円になります。

4)就学援助・奨励費 2,637万円

所得が低い生徒・児童に学用品や校外学習の費用などを支給する就学援助制度。
新年度になって給付の申請をするため、小学校、中学校の入学準備金が支給される時期が7月ごろになってしまっていました。多くの自治体で、そのような運用がされています。

今回、ふじみ野市では入学前に申請を受け付けてランドセルなどの学用品の購入に間に合うよう、来年度入学の生徒・児童の就学援助・奨励費が予算計上されています。具体的には3月初旬に支給される計画のようです。また援助を受ける児童・生徒も増えているので、この金額になったとのことです。