6月27日「事業所における治療と職業生活の両立支援セミナー」に参加してきました。
埼玉産業保健総合支援センター主催で、主にがんと就労がテーマです。

がん経験者の8割は仕事を続けたいと望んでいて、一方でがん患者の3割超が退職しているという事実。

自信もがんを経験した特定社会保険労務士の近藤明美さんから、働き続けるために従業員、事業所それぞれが考えるべきことのアドバイスがありました。

また特別公演として、埼玉医科大学国際医療センター包括的がんセンターの山口茂樹医師から、大腸がんの最新治療と実績についてのお話。

大腸がんは日本人に最も多いがんであること。ステージⅠの5年生存率は90%以上で1か月ほどの休職で職場復帰が可能、ステージ4でも抗がん剤の進化でここ10年ほどの生存率は急速に上がっていて、2週間に1回の通院で、ほかは生活に制限がない(就労が可能)ことなどの解説がありました。

とはいえ、手術の場所によっては排便に障害が残ったり、抗がん剤の副作用には個人差が大きいため、その人にあった配慮が必要というお話でした。
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がんが不治の病ではなくなりがんと分かってからもその後の生活が長く続くこと、そしてがんという病気は誰の身にも起こり得ること、つまり他人事ではないということを意識して働く環境を整えていくことが必要になっています。

■職場でのがん患者への配慮や支援を知りたい事業所の方の相談窓口

■仕事を続けたいがん患者の相談窓口
がん診療連携拠点病院などが社労士による相談会を行っています。

■がん患者の就職支援窓口
長期療養者就職支援事業として、埼玉県内ではハローワーク所沢とハローワーク大宮に就職支援ナビゲーターを配置しています


とはいえ、がん患者の数に対して、窓口の数がまだまだ少ないという印象。自治体の生活相談窓口に問い合わせれば、必要な専門家に取り次いでくれるようにしていきたいと思っています。

今回、セミナーを主催している埼玉産業保健総合支援センターという団体の存在を初めて知ったのですが、厚生労働省所管の独立行政法人で、主に職場の産業保健に関する支援をしているそう。 特に産業医がいない労働者50人未満の小規模事業所などに、労働安全衛生法などのアドバイスを無料で行っているそうなので、従業員の健康を守りたい事業主の方にも活用してほしいと思っています。