6月定例会での一般質問のテーマを少しずつ紹介します。

がん患者の在宅療養の支援について

かん患者は闘病中であっても、できるだけ普段の生活が送れることを望みます。
病院の一室で日常と切り離された生活よりも、家族と過ごしたり、家の食事をとるというのは、患者のQOL(quality of life:生活の質)を高めるうえで、とても大切なことです。

しかしいわゆる末期までがんの症状が進んだ場合には、体力の低下によって生活の様々なシーンで支援が必要になります。例えば、通院や入浴の支援、介護ベッドや車いすなど福祉用具の用意、手すりの設置などの住宅改修、訪問看護やヘルパーの派遣も必要です。

それに対し、末期がんの場合は介護保険サービスが使えるので、40歳以上であれば介護保険を活用することになります。一方で、20歳未満の小児がんの場合は、小児慢性
特定疾患として医療費の助成のほか、介護ベッドや車いすなども一定の自己負担で支援を受けることができます。

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ところが20~39歳のがん患者には高額療養費など医療費を軽減する制度はありますが、生活をサポートする支援はありません。例えば大腸がんでストーマ(人工肛門)を付けているとか、骨肉腫で義足をつけていれば、障がい者としての支援が受けられますが、そうでない、末期がん患者は、ただの重病人でしかないのです。


20代、30代といえば、小さな子どもがいるかもしれません。
パートナーは仕事をして経済的に家庭を支えていることも多いでしょう。そうであれば付きっ切りで介護することはできません。
それでも残された命に限りがあるなら、家族とともに住み慣れた家で過ごしたいと思うことでしょう。

この世代の末期がん患者に、独自の支援をしている自治体もあります。
人数的には、決して多くありません。でも本当に困っている人にこそ、手を差し伸べてほしいと思っています。対象者は少ないので、財政的にそれほど無理のある話ではありません。

ふじみ野市でも支援ができないか、聞いてみたいと思います。

私の一般質問は、6月12日(月)、朝9時半から登壇の予定です。
関心のある方は、ぜひ傍聴にお越しください。