12月定例会の一般質問では4つのテーマで質問します。
テーマごとに一つずつ紹介します。まずは一つ目。


医療的ケア児への支援

医療的ケア児とは、生活するうえで”たんの吸引”や”経管栄養”など、医療的なケアが必要な子どものこと。
新生児医療の発達で超未熟児や先天的な疾病をもって生まれた子が、医療の助けを借りながら家庭で生活を送るケースが増えています。(全国医療的ケア児支援協議会公式サイト参照) 

医療的ケア児に対して医療行為ができるのは、保護者や看護師など限られた人だけです。
そのため幼稚園、保育園で受け入れてもらえなかったり、教育機会も制限を受けることがあります。

保護者も、訪問看護など限られた時間で支援を受けるほかは、24時間気を休める間もなく子どもの命と向き合う生活を送ることになります。

何より医療を必要とする患者として扱われ、障害福祉サービスの対象から外れている子もいると思われます。
病院から自宅に戻れることになり、これからどうやって生活していいのか途方にくれたという話も聞きます。
保健所、保健センター、子育て支援、障害福祉・・・ 初めてのことで、一体、どこに相談していいのかすら分からないという人もいることでしょう。

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(写真提供:mamacare

市には医療的ケア児が何名ほどいるのか。
どのようにして医療的ケア児の存在を把握しているのか。 

まずは市の医療的ケア児に対する、市の認識を聞いてみたいと思います。

障害福祉サービスとしての訪問看護が「居宅」に限定されるため、例えば通学や通院のときには看護師ではなく保護者が付き添わなければならないという問題もあります。

何とか市の独自のサービスで移動の支援ができないものか。
市だけでは財政的に難しいのであれば、特区で規制緩和されることが検討されています。ふじみ野市で特区に手を挙げるということも考えられます。


また医療ケア児の保護者は、数も少なく地域でも孤立しがちです。
子どもの将来のことや、ケアのちょっとしたコツを情報交換したり、同じ境遇の人と話をすることで、精神的負担も軽減されます。障害児や多胎児とその保護者を対象とした「つどい」などの交流の場があるように、医療ケア児にも交流の場が必要な時期にきているのでは?と思い、その点についても質問します。


今回の民部の質問は12月12日(月)。
9時半に開会して2人目の登壇です。おそらく10時ごろのスタートになると思います。
お時間のある方は、傍聴をお待ちしています。ふじみ野市役所本庁舎4階で、傍聴の受付をしています。