9月定例会の民部の一般質問、二つ目。毎年行われる市の総合防災訓練でいつも気になっていたこと。

大規模災害時の自衛消防組織との連携


いまだ余震が続く熊本地震を始め、連続する台風の直撃と、今年は災害の多い年になりました。 どんなに備えていても、災害で命を落とす人もいる。 改めて自然の力の大きさを感じています。

大規模災害に備え、それぞれの自治体では災害対策基本法に基づいた地域防災計画を策定しています。 ふじみ野市にも、東日本大震災での経験を踏まえて見直したふじみ野市地域防災計画があります。
大規模災害が起きた時を想定し、誰がどういう行動をとるのか予め決めいるのです。

8月28日にはふじみ野市で九都県市総合防災訓練が行われました。 倒壊した家屋からの被災者の救助、医療機関への搬送、電気や水道といったライフラインの復旧など本番さながら。 地域防災計画で策定したとおり、市、消防、警察、自衛隊などの他、多くの団体や事業所がそれぞれの役割を担っていました。

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ちょっと気になったのは、市内にある大きな事業所との連携。

ふじみ野市には複数の大型店舗や大きな工場があり、中には周囲に住宅が隣接しているようなところもあります。 そして一定規模以上の施設には、災害時の初期消火活動や避難誘導などを行う目的で自衛消防組織を設置することが消防法で定められています。 自衛消防隊と呼ばれていることが多いようです。
ふじみ野市役所の近くに工場がある大きな企業にも、もちろん自主消防隊はあります。

ところが九都県市総合防災訓練だけでなく、毎年行っている市の総合防災訓練でも自衛消防組織が参加している様子がありません。 自治会や町会が設置した自主防災組織は地域防災計画の中でも様々な役割を担うことになっていますが、事業所の自衛消防組織については計画の中に記述すらありません。

数百人もの人が出入りしている事業所もあります。
また大量の有害物質や危険物を扱う工場で設備が破損すれば、周囲の住民の健康に影響が出るかもしれません。 福島の原発事故から学ぶことはないでしょうか。

一般質問では、ふじみ野市と事業所の自衛消防組織との連携について確認をしたいと思います。

民部の一般質問は9月14日の午前9時半から。お時間のある方はぜひ傍聴にお越しください。