3月定例会が始まりました。定例会では、市長から提出された議案審議の他、一般質問として議案とは直接関係ない、市政全般について各議員から提案を兼ねた質問を行うことができます。

今回の民部の一般質問は次の4項目。

1.災害時の情報伝達について

FacebookなどSNSで、防災行政無線が聞き取りにくいという意見が私のもとに多く寄せられます。その解決策の一つとして、家の中に設置できる戸別受信機についてふじみ野市で利用できないか質問します。

また災害時の情報収集手段として、ツイッターやFacebookなどを利用する体制はどうなっているのかも質問します。

現状は一斉メール(ふじみ野Fメール)がありますが、事前に登録しなければ利用できませんし、5年前の3.11ではメールも届きにくい状態でした。
私自身は小さな地震があったとき、どこが震源か、大きな被害はないか、まずチェックするのはツイッターです。事前登録していなくても検索すれば過去の情報も入手できるうえ、3.11のときにも普段と変わりなく使えました。


2.児童虐待の把握について(狭山市3歳女児死亡事件を受けて)


今年1月に狭山市で3歳の女の子が、母親と内縁の夫に虐待されて死亡するという事件が起きました。
後の調べで、近所の方から2度に渡り警察に通報があったにも関わらず、警察は問題なしと判断して児童相談所に通告しなかったとのこと。また、市は女の子が乳幼児健診を受診していないことを把握していましたが、その情報も警察と共有できていなかったということが分かっています。

児童虐待については児童相談所が関わっても完全に防ぐことは難しいようですが、せめて市が虐待のシグナルはきちんとキャッチして警察や児童相談所と共有していれば、救われる命もあるかもしれないと思っています。

ふじみ野市での乳幼児健診の未受診の情報、学齢期に入学しない子の情報など、個人情報保護の問題もありますが、どのように関係機関と連携して対応しているのかを質問します。


3.ふじみ野駅南側地区の行政サービス拠点について


ふじみ野市では、市役所本庁を中心とする東側地域、大井総合支所を中心とする西側地域、また上福岡駅西口に、行政拠点や公民館・図書館などの公共施設が集中しており、行政の各種手続きのほか、イベントなども多く開催されています。

一方、ふじみ野駅から南側の地域には、行政手続きのできる拠点はもちろん、市が主催するイベントや、図書館、公民館といった公共施設もありません。
富士見市はふじみ野駅周辺にも公共施設(ピアザふじみ、ふじみ野交流センター)を整備しているのに、基本的には富士見市民のための施設です。ふじみ野市民としては、どうしてふじみ野市がやってくれないのかという思いもあります。

新たに公共施設を建設するのは難しくとも、ソヨカやJAいるま野と連携して市主催のイベントを行ったり、空き店舗などを利用してサークル活動ができるような場所や子育て支援の施設を整備するなど、何らかの対策ができないか質問します。
 
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4.中学校部活動の外部委託について


中学校の先生が忙しいと言われる原因の一つが、部活動の指導。本来の業務のほかに自主的な活動として部活の顧問をやっていますが、 時間外手当が払われるわけではなく、ほぼボランティアです。また必ずしも指導の経験があるわけでもなく、未経験のスポーツの顧問になることもあります。

一方、部活動の技術面をサポートするため、ふじみ野市では外部指導員の制度もあります。でもあくまでサポートであり、顧問の先生は指導に立ち会いますし、試合など郊外での活動は顧問でなければなりません。

大阪市や名古屋市では、部活動を専門に指導する人材を外部顧問として採用する制度を導入しました。(立場上は非常勤職員なので、正確には「外部」ではありませんが)

外部顧問の導入で先生の時間的な負担はかなり軽減されるのではないかと思います。しかし部活動は学校教育の指導の一環でもあり、部活動の指導のみ専任の指導者にゆだねることの弊害もあるかもしれません。
正直なところ私自身もどのような形がいいのか分かりませんが、教育委員会としての考え方を聞いてみたいと思っています。


今回の民部の一般質問は3月14日(月)の2番目。おそらく10時頃の登壇になると思います。
お時間がありましたら、傍聴にお越しくださいませ。