今年の10月4日。ふじみ野市でベートーヴェンの交響曲第九「合唱付」のコンサートが行われます。

以前のブログにも書きましたが、私の歌の仲間から一度歌ってみたいという声が上がり立ち上げた企画。
2年以上前から準備を始めて、仲間を募り、資金を調達し、あとは本番に向けて練習を重ねているところです。

今回の企画では、プロのオーケストラや国内トップレベルの指揮者、ソリストにご協力いただいています。
一度は歌ってみたいという市民の発表会の場ではなく、ふじみ野市の文化向上の起爆剤にしたいと思ったからです。

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もちろん、お金もかかります。
かかる費用は、県と国からの補助金、参加者からの会費、チケット売上収入のほか、パンフレットに広告掲載してくれるスポンサーも集めています。

そのためこの事業は、「ふじみ野市第九を歌う会」による実行委員会形式で開催しています。そうでなければ参加者の会費やチケット売上、スポンサー料などの収入が市の歳入になってしまいますから。 おかげさまで8月9日から発売したチケットの売れ行きは好調。おそらく完売になるものと思われます。

民部は発起人ではありますが、市から補助金をいただく関係から実行委員会の役員ではなく、一人の実行委員として印刷物の手配をしたり、スポンサーを集めたりと裏方の仕事を支えています。一度は歌ってみたいと声を上げてくれた仲間も、実行委員として一緒に汗をかいています。


市で行う実行委員会形式のイベントでは市の職員が事務局をはじめとする実務の多くを担当して、実行委員は形だけというものもあります。でも今回のコンサートは本当に一から市民の有志が手さぐりで作り上げています。
世代や住んでいる地域によっても意識が違い、例えばチケット代をどうするかという話でも合意をまとめていくのは大変です。 でもそれを一つ一つ作り上げていく作業はこれからのふじみ野市の文化の礎になるもので、私自身の勉強にもなっています。

特にお店にポスターを貼らせてもらったりスポンサーを集めるという作業は、実行委員にも負担がかかる仕事です。 「市の掲示板にポスターを貼るのだからお店にお願いしなくても」「スポンサーを集めなくてもここを削れば」という話が出ることもあります。

でも馴染みのお店や知り合いの会社にお願いに行くと、快く応じてくれたり見に行きたいからチケットを買いたいと言われたり。 単に舞台に立つ人たちだけでなく、多くの人に支えられて作り上げていくものなんだなと実感しています。 その期待に応えられるよう、いいものを作りたいという気持ちが湧いてきます。 街で見かけるポスターも、仲間の誰かがお願いに行って貼ってもらったもの。 同志ががんばっているんだと思うと嬉しくなります。

県・市にも補助金をもらって行う事業。 音楽を趣味にする一部の人たちだけのイベントではなく、できるだけ多くの方に何らかの形でかかわって欲しいと思っています。

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