被災地はまだ混乱し、被害状況すら把握しきれていない状態のようです。
亡くなられた方のご冥福をお祈りすると同時に、一日も早い復興をお祈りします。
さて、私の住むふじみ野市でも少なからず影響がありました。建物の倒壊など大きな被害はなかったものの、一部の地域では半日間の停電。高層マンションでは給水ポンプも動かないため水道も使えませんでした。
我が家もテレビがつかないため、携帯電話のTwitterが一番の情報源。電気は半日後に復旧したので助かりましたが、これ以上長引くとトイレをどうしようかと考えていました。
また、信号が止まったため道路も危険な状態に。電車もストップして帰宅できない人も多く、迎えや買出しの車で道路も大渋滞でした。
想定外のことが沢山あって、日ごろの備えだけでは役に立たなかったこともあったので、今回のことを教訓に思いついたことを防備録として残しておこうと思います。他にもご意見がある方は、コメントに残していただければ今後の参考になります。
1)大きな揺れのあとの突然の停電。電池式ラジオの備えもなく、どこで何が起きたのか情報がない人も多かった。消防署や警察など、ここに行けば情報が得られるなど、情報発信基地があったらよかった。
2)地域の情報が全く届かなかった。防災無線は聞き取りにくく、詳細な情報はない。防犯情報メール配信は受信していたが、そちらからは一切の情報はなかった。防災無線メールもあったが、利用者は少ないと思う。活用方法はなかったものかと思う。
3)私の場合は携帯電話で見るTwitterが一番有効な情報入手先となった。特に、総務省消防庁(@FDMA_Japan)、47NEWS速報(@47newsflash)が役に立った。また、近隣の自治体でTwitterから情報配信しているところもあり情報収集には役立ったが、ふじみ野市は対応していなかった。
4)保育所や学童など、親が帰宅できない子がどのように過ごしているかの情報が不足。電話も通じないため、心配だった保護者も多かった。他の自治体では市のHPで保育所の情報を伝えていた。メールで子どもの避難場所、様子などを知らせる必要もあったと思う。
5)ふじみ野駅にも帰宅困難者が足止めされていた。駅のトイレも使えず、困った人も多かったようだ。あとで知ったのだが、市で開放していた施設もあった。しかし、その情報は駅利用者には届かず、またそこに行くまでの交通手段もなかった。駅と連携して情報を提供する、臨時でバスを出すなどの対応が必要だった。
6)高層マンションの多い地域で半日に渡り停電が起きたが、マンションでは水道が使えなかったため、トイレの心配をした人が多かった。戸建ては断水はなかったので、こういうときのためにトイレを開放してくれる施設や個人のお宅があれば助かったはず。また低層の施設では水道が使えるという情報もなかったので、近隣のスーパーに水を買い求める人が殺到し品切れ状態になった。
とにかく、このような状況で情報が行き届かないのはやむをえない部分もあるのですが、近隣の他の自治体に比べてもふじみ野市の情報はあまりにも貧弱でした。
市のHPを確認しても、情報として載っているのは帰宅困難者のために開放している公共施設の名前だけ。住所も地図も、たどり着くための交通手段もなし。そもそも帰宅困難者は市民ではないのですから、公共施設の名前だけ載せても何の役にも立たなかったと思います。
近隣の自治体では富士見市のサイトが及第点。停電のためPCを使えないという状況を考えると、志木市はモバイル情報を比較的よく提供していたと思います。
また市民の間でもTwitterなど、地域の情報を共有できる媒体をもっとうまく活用できないものかと思う部分も沢山ありました。
とにかく、災害においては情報が絶たれることがこれほどまでの混乱を招くものかと、私自身にとっても大きな教訓になりました。