埼玉県ふじみ野市 民部佳代の市議会blog

ふじみ野市議会議員民部佳代のブログです。 議会のこと、市政運営のことなど、若干固めの話をゆっくり書いています。 日ごろの活動や考え方はtwitter、facebookで公開中。 公式サイトは http://mimbu.com

ふじみ野市の話題や政治の話題を分かりやすく普通の言葉で

議員の活動をどう伝えるか

ご無沙汰していてすみません。
最近は、twitter、Facebook、mixiといったSNSに書き込むことが多いので。
でもやっぱり考えたことをじっくり書き留めるには、ブログですね。 というわけで、少し考えたこと。

1月14日(土)に、ふじみ野市議会主催の議会報告会がありました。

この運営にはいろいろと言いたいことはあるのですが、まずは第一回目ということで今後改善していくものと思います。

報告の内容は、12月定例会の審議内容について。
各常任委員会の委員長から、それぞれの委員会で行われた主な質疑や意見が発表されました。
また議会報告の後、特別に副市長からふじみ野市の放射能測定の状況と対応について報告がありました。

そもそも市民は議案の審議内容なんかに興味はあるのか?とも思ったのですが、主な目的が定例会の報告ということなのでそのような形式になったようです。 

最後に行われた質疑応答・意見交換の時間では副市長への質問が集中。予想した通り審議内容に関しての質問や意見はなく、議会全体のあり方についていくつかの意見がありました。

1.議員提案の議案が意見書案ばかりだが、それ以外の議案を提出しないのか。
2.議員の普段の活動が見えない。
3.二元代表制として、監査はきちんと行われているのか。
などなど。

まず1の問題。

議会が提出する議案がないということ。これは確かにそうなんだけど、言い訳も言わせてもらいたいと思います。

市民のためにいいと思われる政策があったとしても、多くの場合、何らかの費用がかかります。
ところが地方自治法上、議会には予算を提出する権限がないのです。

地方自治法
第112条 普通地方公共団体の議会の議員は、議会の議決すべき事件につき、議会に議案を提出することができる。但し、予算については、この限りでない。

第149条 普通地方公共団体の長は、概ね左に掲げる事務を担任する。
1.普通地方公共団体の議会の議決を経べき事件につきその議案を提出すること。
2.予算を調製し、及びこれを執行すること。
(以下略)

議会が条例を提案したとしても、それにともなう予算を確保する権限を持っているのは市長であって、議会にはないということです。もちろん、予算を伴う条例案が出せないということではありませんが、もし実現するなら市長に予算を取ってもらうことも同時に必要。だったら最初から実現したい政策は直接市長に要望して、必要ならば予算とセットで条例整備してもらったほうが手っ取り早い、という事情があるのです。

予算を伴わないものや予算の範囲内でできるものなら議会としても提出することもありえます。
予算の伴わないものといえば、理念条例。こんなまちを作ることを目指しましょうといった理念を掲げた条例です。いまふじみ野市で策定が進められている自治基本条例などはその部類。 どうやら市長から提案されるようですが、 これなんかは本当は議会が主導するべき条例だと思うのです。
また予算の範囲内でできるものといえば、たとえば議員の定数を削減する条例。2011年の改選でふじみ野市の議員定数が26人から21人に削減されたのは、議員提案の条例改正があったからです。

議会は意見書案以外は全く条例案を提出しないということではなく、提出しないわけではないけど条件が厳しいということは理解していただけたらと思います。

2つめの、議員の活動が見えないという指摘。 
同じような意見として、議会全員の議会報告会だけではなく、議員個人の議会報告会も開いて欲しいという声もありました。

これも実は非常に難しい問題。

ちなみに私個人も議会報告会を時折開きますが、わざわざ足を運んでくれる人はほとんどいません。知っている人に声をかければ動員も可能ですが、普段から私と交流のある人はかしこまって報告会など開かなくても普段のお付き合いのなかで市政についての会話もあります。
おそらく求めているのは支援者じゃない一般の市民が議員と意見交換する場が欲しいということだと思いますが、 じゃぁどうすればその場に来てくれるのか。何千枚のチラシを配ってもネットで宣伝しても集まってくれないのに・・・と、悩みつつやっているのが実情です。

普段の活動にしてもできるだけtwitterやFacebookなどでお知らせしているつもりですが・・・
どうやったら知りたいという市民と知らせたいと思っている議員が、結びつくのでしょうか。これは愚痴ではなく、いい提案があったら教えていただきたいと思います。

最後の、議会のチェック機能について。
決算や補助団体の会計は、議会から監査委員が出て細かい伝票までチェックしています。また、毎年9月定例会でも特別委員会で決算認定を行っています。その事業自体が効果があるものなのかどうか、これは見る人によって評価が分かれるところでしょうが、それを問う場が議会で行われる一般質問でしょう。
もし行政運営で疑問に思うことがあったら直接議員に教えていただければ、議会で質問もします。

市民と議会の距離を縮めること。これは大きな課題ですが、市民のほうからもこうしたらいいのではないかと、ざっくばらんに提案してみてはいかがでしょう。

追悼 野沢裕司さん

ふじみ野市議会の副議長、そして入間東部地区衛生組合議会の監査委員の野沢裕司議員の突然の訃報が伝えられました。

 野沢副議長、あえて野沢さんと呼びますが、本当に人間味あふれる方でした。

 自然を愛し、野生動物を愛し、新河岸川流域など水辺の環境保護に熱心に取り組んでこられました。野生動物や自然の植物の話をされるときは、いつも目を細めてニコニコしながら野沢ワールドを熱く語ってくれました。

 何日も待ち伏せして撮ったという荒川のアラちゃんの写真を自慢しながら、うれしそうに話す苦労話を聞いたのが最後に交わした会話になりました。

 昨日の定例会開会前に、感染症で先月初旬に入院して重篤な状態だという報告を聞いていました。でも失礼ながらいつも泥まみれになって野草を掻き分け進む野生児の野沢さん。すぐにご心配おかけしましたと笑いながら戻ってくると信じていました。野沢さんがウイルスや細菌に負けるなんて思わないもの。

 議員という役割は、野沢さんにとって本当に充実したものだったのでしょうか。市政の一般質問では、ときおり市政という枠を外れ、自然のこと、地球のこと、宇宙のこと・・・、もっともっと大きな世界観をお持ちの方でした。

 改選で私が市議会の一員として戻ってきたときには、私たちの流れを汲む会派から外れ、別の大きな会派に移り、副議長という役職を与えられ、あのニコニコして雄弁だった野沢さんが難しい顔で腕組みして無口になってしまいました。

 地域のいろいろな事情もあるのでしょう。多くの人に支えられて議会に出てきた以上、自分の世界を裸足で駆け回っているわけにはいかなくなったようにも思えました。ちょっと窮屈そうでしたが。
 野沢さんの地元の駒林には、多くの難しい課題が山積しています。それを見届けることはありませんでしたが、きっと空からもっと大きな世界を見届けたいと思ったのでしょう。

改めてご冥福をお祈りします。合掌

2011年12月議会が始まりました

11月30日に12月定例会が開会しました。

主な議案は、一般会計補正予算のほか、大井清掃センターを廃止するための条例改正、鶴ヶ岡コミュニティーセンターなどの指定管理者の指定、大井総合福祉センターの指定管理者の指定、運動公園や体育館の指定管理者の指定などです。

一般会計補正予算では、家庭保育室へのエアコン設置などの補助金、子ども手当が変更になることに伴うシステム改修費用、新たな広域ごみ処理施設建設予定地の測量などの費用、公園遊具の修繕費用、放射線測定器の購入費用、学校給食食材の放射能検査手数料などが盛り込まれています。

会期日程はこちら
http://www.city.fujimino.saitama.jp/assembly/pdf/kaiki.pdf 

民部の一般質問は、12月12日(月)の2人目です。10時半ごろからになると思います。

1.地域子育て応援タウンについて 2.窓口機能について 3.社会保障制度について の3点について質問する予定です。

お時間のある方は、傍聴にいらしてください。

なお、本日、副議長の野沢裕司議員の訃報が伝えられました。
副議長選挙など、議会運営も変更になると思います。

野沢副議長のご冥福を心よりお祈りします。
Twitter プロフィール
アフラック募集代理店・ファイナンシャルプランナー・ふじみ野市議会議員・小学生の母。最近はfacebook中心。フォローミー。mixiもやっとります

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